長い距離を速く楽に

最近うちのチームにトライアスロン部ができ、タイトルの内容について質問を受けることがありました。

このテーマに答えるのにさまざまなアプローチがありますが、今回は「変速」と「一定」をキーワードに意識と技術について書こうと思います。


トライアスロンではランのために力を残さなければなりません。我々ロードレーサーに近い場面は、タイムトライアル、レース序盤からのロングエスケープなんかで特に重要なことです。

日本が世界トップクラスになるために5

ヒルクライム経由マイヨアポアルージュに必要な条件。それは大学、高校が乗ってくることです。 オーストラリア、イギリスの例もそうですが小中学生、せめて高校、大学、トップアマ、プロが同じ方向を向くことが大切です。少年野球、甲子園、六大学野球、社会人野球、プロ野球、草野球。不本意ながら日本の野球は世界トップになるためのシステムが備わっています。

今自転車ヒルクライムは草の人気が非常にあります。そしてプロの芽が出ました。大学のシリーズのなかにヒルクライムがあります。危険の少ないヒルクライムは高校のPTAにも受け入れられる可能性があるのではないでしょうか?

昨年新城選手が世界選手権で9位になりこれはすばらしい結果です。しかし日本のチームは3人しかエントリーできませんでした。日本が登り区間で9人の隊列を組み、イタリアやスペインを次々にちぎっていく。そんな世界トップクラスになるために、日本の自転車競技界全体でヒルクライムに賭けてみるなんてどうでしょう?

日本が世界トップクラスになるために4

昨日のが途中で消えてる…涙

じゃぁしゃーないので続きから。

学校卒業後に活躍の場がないことで優れた中距離選手もロードのインカレチャンプでさえ競輪にいきます。角選手はロンドン五輪から種目に加わるオムニアムで、期待の選手でしたが現在は競輪選手です。

このようにトラックでの選手の育成は学校卒業とともに途切れてしまい、多くの才能を失わざるをえない状況があります。現状ではトラックからロードへのルートは多くを期待できそうにありません。


ここからは本日の内容です。私が注目しているのは不本意ながらヒルクライムです。近年ホビーサイクリストを中心に非常に人気があります。注目するきっかけとなったのは名前を忘れたのであとで書きますがヒルクライム専門のプロチームができたことです。ヒルクライムレースならコンチネンタルチームを食ってしまう実力をもち、ロードよりホビーサイクリスト人気があるために多くのスポンサーもついているようです。乗鞍チャンプ森本選手を中心としたイナーメもこれに準じるチームでしょう。

ヒルクライムレースのスクジュールをみるわりとメジャーなものだけでも20レースほどあります。
この方向で成長しヒルクライムレースのプロシリーズができ、専門チームもたくさんできるようになり、国内の競争が激しくなると、世界的なクライマーが現れる確率がぐんと上がります。オーストラリアが4キロを4分30秒をきる選手が 何人もいるように、富士あざみを50分をきる選手が5人10人とでてくるような状況です。そしてそんなヒルクライムレースのトップ選手がヨーロッパのロードに転向し、日本人同士で山岳賞を争う未来はいかがでしょう。

課題次回書きますがヒルクライムレースは非常に日本の風土にあっています。第一に国土の多くが山岳地帯でかつ道路整備の水準が高い。交通規制の関係でラインレースはツールド北海道の一部でしかできないのに対し、10数キロの山道を封鎖するだけなら開催も比較的容易です。
競技の性質がマラソンに近いことは、日本人の気質にもあっていて、さらなる人気を博すでしょう。
他国でも前例がないこと可能性がありそうです。

日本が世界トップクラスになるために3

豪州英国のようにトラックからロードへのルートはどうでしょう。

それには厄介な日本の現状があります。日本のトラック事情は高校から大学にかけては自転車の中心と言えます。高校大学で自転車部に所属していてトラックを走ったことのない選手はほとんどいないのではないでしょうか。

しかし競輪を除くエリートカテゴリーははどうでしょう。トラック中心のクラブチームも主要レースも片手で数える程度ですし、メディア露出もほとんどありません。

日本人はなぜか遅咲き傾向があることを考えると学校で花開ききらなかった選手の活躍の場は?

日本が世界トップクラスになるために2

英国や豪州のように何かしら世界一なってから転向するのは有効な手段です。

日本の自転車界にもこのような例はあります。橋本聖子さんや大菅さんはスピードスケートの世界トップの実力をもって、自転車トラックでも活躍しました。オリンピックで銀メダルを獲得し、昨年スピードスケートから転向した田畑選手はすでに女子トラックの日本代表を射止めています。女子ロードを長年牽引し、ヨーロッパで活躍した沖さんもスケート出身ですがロードへの転向は唯一と言っていいでしょう。

エアロバイクでの最大出力計測では、競輪トップ選手よりスケート選手が高い出力をだし、世界選手権メダリストに匹敵するものだそうです。清水さんが自転車トラックで活躍していればはアワンを凌駕するものだったでしょう。しかし武田豊木樹選手はスピードスケートから競輪に転向しS級S班として活躍していますがワールドカップ等国際大会には参加していません。男子はスケートから転向するのは競輪であり世界で活躍する方向になりにくい傾向があります。

スケートからロードへの転向を難しくしている点があります。まずスケートから自転車(中短)、自転車(短中)からロード、と二段階となる点です。


今日はここまで。

日本が世界トップクラスになるために

前回のつづき、たしてますのでよろしくお願いします。

さて新しいテーマなんですが、現在オーストラリアが欧州のロードで活躍しています。また北京五輪トラックで大活躍したイギリスも昨年スカイの登場と共に活躍しつつあります。

このロードで注目される2国の共通点は、たんにトラックレースというのではなく、トラックで小学生から育て世界チャンピオンにするシステムがあり、そんな世界チャンピオンが似た種目のロードに転向し活躍している点です。

世界記録4

ボブリッジの世界記録はいくらかの希望を与えてくれます。 4キロ以上のトラック種目とロードはトレーニングや脚質の点でほぼイコールのようです。最近トラックをかじりだした私にはトラックレースでもロードへの応用という意味でも期待できそうです。
体格のことも書きました。178センチの身長は、まぁ自転車選手の平均170の日本と比べればたしかに大きいのですが、我々にだっていいタイムが出せそうな気にさせてくれます。

またロードTTであれば脚で勝るあいてにもテクニック応戦できる可能性をカタールの結果が示しています。