「パワーと自転車の関係」

さてパワーのことがわかったところですが、一つ問題があります。昨日の二つのアプローチでは、もっと言えば自転車を漕ぐことによるエネルギー消費量からもパワーは計算できるのですがこれら全て絶対に一致しないんです。
それはなぜかと言いますと食べ物と酸素からエネルギーを発生させてからそれが自転車を走らせるまでに多くのロスが存在しているからです。
筋肉を動かすさいには熱が出ます。ペダリングするさいには多くのロスがありますし、シューズはたわみもします。もちろん自転車のペダル、クランク、フレーム、ホイール、タイヤすべて少しずつたわんでパワーをロスしています。とくに運動の進行方向でない向きに加えられた力は(ペダリング死点やウィップなど)は全く推進力にならずフレームやクランクを曲げるために使われ熱となって消えていくのです。