「ヒルクライムやエンデューロなんかしてる場合じゃない」

身長が小さく脚外短い人はまずは理論的に確実に不利となるのがタイムトライアル。出力縮小分を前面投影面積で行けばそうでもないように見えます。でも何度も書いてるように空気抵抗は後ろの渦。前面投影面積が増えようが減ろうが、背中を水平にすることが大事。とすると脚の可動域で窮屈になる小さい人はやっぱりふりです。ヨーロッパの選手でTTが得意な小柄な選手はライプハイマーくらいかな。反対にでかいのはインデュライン、ミラー、トーマス、カンチェラーラ、ロジャース、ラングは185センチ以上です。
ではほかは?
178センチくらいにはそうそうたるオールラインダーがそろってます。コンタドール、アームストロング、バルベルデメンショフペレイロ、…
その前後はどうもそれぞれスプリンターまたはパンチャー系か、クライマーになるようです。小柄系ではベッティーニ、レベッリン、マキュアンフレイレが前者、クネゴやルハノ、シモーニ、捕まっちゃいましたがピエポーリやセッラ、リッコが後者。長身系ではボーネン、バッラン、ベンナーティー、ペタッキチッポリーニ、ステーグマンまたはラスムッセンソレールシュレックシュレックバッソ
ただ共通してるのは登りにしろ平地にしろ、小柄な選手は加速を得意とし長身な選手は高速巡航を得意としている傾向がありそうです。もっと具体的に言いますと長身のスプリンターは列車から高速を維持してペッタキやボーネンは300m級のスプリントをやりますが、そのラスト100mや50mで加速し勝負するのが小さいフレイレカヴェンディッシュとなりますし、ベッティーニが何度もアタックをかければレベッリンはそれに何度も反応します。昨年のジロの山岳でリッコやセッラは何度となくアタックつまり加速をしましたが、バッソが勝った年はハイペースを維持して登りながら他の選手は千切れていきました。山岳賞の取り方もラスムッセンとピエポリでは違った感じがしますよね。
これは前述の空気抵抗もそうですが、慣性とかもあるかもしれませんね。軽いものは動かしやすく止まりやすい、重いものは動かしにくく止まりにくい。
筋肉の質的なものもあるんだと思いますがその辺は又後日。
とりあえず身長の話の結論として小柄な日本人は登りだろうが平地だろうが加速をアタックを武器にする選手に成ればきっと世界に通用すると思います。
ブイグテレコム新城選手や宮沢選手に西谷選手、野寺選手なんかまさにそんな感じじゃないですか?