「クリテが強い人」

クリテリウムは短い周回ですし平野部で行いやすいレースです。アップダウンが少ないので一人で走るのなら何てことないコースです。しかしこれが集団で走るレースとなれば集団の先頭以外はコーナーのたびに減速と加速を強いられ、最初のうちは余裕でも次第に体力を奪われていくのです。90分のなかで245回のインターバルをやらなければならないのですから。しかし考えようによってはコーナーが多いということはペダルを踏まなければならない時間が短いということ。例えばいわきのコースの場合一つのコーナーでブレーキング中も含め、足を止めていられる距離を30メートルとするとレース全体では7キロも足を止めていることになります。
とするとクリテリウムに求められる力は5秒程度のダッシュとレストを何回でも繰り返せることです。これは1時間一定ペースで走りながら力を出し切るヒルクライムとはある意味対極の能力といえそうですね。どうりで日本人が苦手なはずです。
そしてもう一つ。簡単なテクニックで大きな差が生まれるのもクリテリウム。テクニックといってもコーナーをギリギリで攻めろとか行ったものではないですよ。