「技術の進歩」

一つは技術レベル。以前抵抗と出力について書いたことがありました。もし読まれてない方は一度読んでみてください。それを自転車について表現すれば出力→剛性、重力抵抗、空気抵抗が速く走るために必要な要素となります。これらはそれぞれに矛盾しあっています。例えば軽くすれば剛性は下がります。翼断面にすれば重くなり横剛性も下がります。剛性を上げれば重くなり太く空気抵抗の大きい形になります。
フレームの開発は主にこの三つをできる限り高次元でバランスさせる努力がなされました。しかし集団で走るロードレースにおいては選手が最も実感しにくい(フレームについての)空気抵抗が後回しにされました。(このことは二つ目の原因にも関係します)そして近年、選手の満足する剛性と同時にルールである6.8?を達成できるようになったので三つ目の空気抵抗に着手しだしたということでしょう。