「13.5キロで1分も違う」

さらに細かく見ていきましょうか。
DHバーの効果として腕そのものの後ろにできる渦を減らすことができます。これは前に書いたウィンドブレーカー実験でも明らかです。
最初に空気が当たるのは頭です。なのでエアロヘルメットはできるだけ穴のなく、かつ背中へ空気を流すときに後頭部で乱れないよう後ろに長くできているのです。ちなみに普通のヘルメットはわざと後ろをスパッとすることで空気を乱しベンチレーションを上げているそうな。
ウェアのばたつきは空気の乱れそのものですね。そのために使われるのがピッチピチのワンピースウェア。たいてい立体裁断されしわもできにくくなってますのきおつけできません。

前傾したときに前乗りになるのはペダリングのためです。前傾すればその分腰と太ももの角度が苦しくなります。そこでサドルをメいっぱい前に出し、高くしてさらにその先端に座るというかのせるだけ?DHバーとあいまってコントロール性は最悪ですがほとんど直線を一人で走るんですからそんなの関係ねぇ。

さて気になるのがここまでしてどの程度違うのかということですよね(お金かかりますし)
そこで同じコースで実験しました。場所は三田のとある田舎道およそ13.5?でほぼ平坦で個人タイムトライアルを行いました。
条件1先週の木曜日、バイクは普通のセッティングにDHバーをつけただけ、ジャージも普通、普通ヘルメット かぜは前半向かい風後半追い風。
記録は19分34秒(Avg41.4)
条件2本日 専用ポジションに前ディープリム 後ディスクホイール ワンピース シューズカバー 普通ヘルメット 無風 ウェット
記録は18分33秒(Avg43.7)

どうですか? 13.5キロメートルで1分差。平均速度にして2.3キロも速いんです。そりゃ効果あるのは明らかでしょ。