「丸派?角派?」

マキュアンペタッキベンナーティ、フスホフト、ツァベル、ガヴァンディッシュ、ナポリターノ、になくて
ボーネンフレイレ、ハンター、にある。ものってさて何でしょう。
今年活躍したスプリンターを挙げてみました。
答えはハンドルの角?
ハンドルがアナトミック派かラウンド派かということです。先にあげたほうがラウンドシェイプ派、後がアナトミック派。
他に予備軍を入れるとラウンド派にはポッツァートやセバスチャンシャバネル、フェルスターなど、アナトミック派はベッティーニバルベルデ
こうやって見るとスプリンターはラウンドシェイプのハンドルを好む傾向があると思うんです。
ちなみに私もTNIクラシックシャローです。アナトミックは何度か試しましたがだめでした。
なぜだと思います?

ダンシングスプリント中踏力と逆向きにハンドルを引っ張る力と反対のペダルを引き上げる力が加わっています

赤で囲ったところはそれぞれのハンドルの握りやすい部分です。Cの力を最も有効に伝えるにはハンドルのパイプはAベクトルの法線と平行になることのがよいはずです。ラウンドシェイプのハンドルはちょうどその部分が握りやすくなってますよね。アナトミックも最下部はそのようになっていますがその部分は短く、かつ手前のほうに来てしまいます。
もう一つスプリント時はバイクを振りますよね。その軸つまり地面と平行に近ければ振りやすいですよね。
アナトミックを使うフレイレベッティーニバルベルデらは最下部(点線囲い)か下の折れ曲がっている部分を握っているようです。これは小柄な選手が落差をつけるための選択でしょうか。ボーネンの場合のアナトミックの一番奥を握り(赤囲い)頭を非常に下げたポジションでスプリントします。大柄なボーネンはおそらく出力ップより空気抵抗低減を狙っているフォームだといえます。
マキュアンナポリターノなど小柄なスプリンターはラウンドシェイプのハンドルを引き、豪快にバイクを振ってスプリントします。ペタッキやフスホフトのスプリントは上体を安定させパワーロスを防いでいる感じですね。
スプリンターはハンドル下部の形状や角度には皆うるさいそうです。それだけ重要ということでしょう。