「インテグレートシートポスト」

インテグレートシートポストは果たしてどのような効果があるのか。
まず先にデメリットはポジション調整の範囲が狭い。とはいえふつうは10センチも20センチサドルの高さが変わることはないですからちゃんとサイズを選べばそれほど問題ではないかと。きけんがあるとすれば人に譲れなくなるとか、サドルを換えにくくなる可能性はありますね。例えばコンコールとSLRなんかでは厚さがだいぶ違いますから。
ではメリットは?
これも明らかなものはないと思っています。まず重量。これは一概に軽くなるとは言えない。たしかに「通常」のシートポストと比べれば伸びたシート部分は軽量でしょう。シートチューブ内にアルミスリーブを入れるなどの対策も要りません。ただ高い安全率で設計されていること、そしてやぐら部分もごついものが多いことを考慮します。すると通常シートチューブのフレームを選び「超軽量」シートポストを使用したほうが軽量となります。これはアディクトでもAXライトネス等を使うとそのほうが軽くなります。まぁ高い安全率と書いたように、リスクを減らしながら軽量化できる点はメリットでしょう
ではエアロ性能はどうか。この付近はペダリングする脚によってかき回された空気が通るので整流効果を上げるとより効果的だといわれています。にもかかわらずあまりはっきりとした翼断面を採用しているブランドはありません。おそらくは軽量化方向へ振っていることで丸断面を採用するケースが多いのでしょう。
剛性。これはプラスに働いていると思います。しかしその振れ幅は小さなもの。というか剛性アップというより維持してその分軽量化。という方向でしょう。
とはいえ私は肯定派です。なぜか?  やっぱかっこいいじゃなっすか。もちろん性能的に大きくないとはいえ向上しています。