「がんばりすぎ」

いや〜じらして申し訳ない。
ではさっそく。
私の周りの落者癖のある人を見ていくとなんとなくある共通点があります。
それはがんばりすぎてしまう人。
私の挙げた例5を見てください。普通に見ればただのアホですが、一瞬意識を失うほどがんばったわけです。
そして一番危険なのは思いっきり集中した直後。登りで集団から千切れまいと限界までというか限界を超えるほどに集中した。頂上を越えくだりに入ったとき誰しもがほっとしますよね。このとき登りでがんばればがんばるほどその直後の「ほっ」はより大きくなり、つまりこのとき集中力が著しく落ちてしまう。その瞬間、横風だとか、キャットアイだとか、他者の落車に対し、ちょっとしたことに気づくのが遅れ、対策の判断が鈍り、結果成すすべなく落車してしまう。例の2や3はこれが原因ですし、例の1もトンネルを抜けた直後に集中力が落ちたのでしょう。
コーナーでの落車も実はがんばりすぎる人がこけるのです。以前ちょろっと挙げたアタックしてコーナーを直進してしまった人はがんばりすぎですし、今年の熊野千枚田の下りで前に追いつこうとがんばって危うく崖下に落ちるところでした。(このときシマノの山本選手もがんばりすぎてガードレールに突っ込んでましたが)
練習でもレースでも自分の限界までがんばれる。これは確かに大事なことですが実はこんな落とし穴があったりします。
では苦しくなったらあきらめなきゃならないのか?そんなのいやですよね。