「思うがままに作れちゃう」

カーボン製のバイクの魅力。それは軽さであったり、振動吸収性であったり、耐久性であったり、いろいろありますが私が思うカーボン最大の魅力は「創り手の好きなように作れる」と言うこと。言い換えればわれわれ使用者のほしい物を作れると言うことです。
前回書いたカーボンバイクの作り方を思い出してください。まずはカーボンの繊維には弾性率や強度の違いで数十種類あります。さらにプリプレグやクロスにもさまざまなパターンがありその重なる方向や枚数、形等で変化をつけることができます。さらにさらに鯛焼き正法で作るわけですから金型のデザインしだいでどんな形にすることもできます。
これだけ設計に自由度があればどんな性質のフレームだって作ることができるのです。もちろんそれにはしっかりとした解析技術が備わっていないといけませんし、大型の金型を製作しなければなりませんからメーカーの規模も大きくなければなりません。それにカーボンを扱うノウハウ、自転車をデザインするノウハウ、とう金属フレームとは根本的に異なる先端技術がないと扱うことのできない材料でもあります。