「チームタイムトライアル」

チームタイムトライアル」(チームロード)この種目が日本で行われるのは石川県で催されるされる内灘サイクルロードレースシマノもてぎ、シマノ鈴鹿。主だったのはこの三つだけ。まぁヨーロッパでも頻繁に行われるレース形態ではないので日本ではこんなもんでしょう。
チーム競技の要素を含んだ個人競技というのがロードレースですがこのチームタイムトライアル(今後TTTと表記する)は純粋なチーム戦です。先にあげた3レースは実業団のようなシビアなレースではなく(もちろん上位の選手はマジですが)さまざまなイベントなどのある興行的なレースです。先にあげた特別な機材を用意して、各チームが一定間隔でスタートしていき、数人がまとまって走る。そしてゴールでは次々にタイムが塗り替えられる。そのようなレースで使われるTTTはある種このようなレースの花といってもイイと思います。

しかしこのようなTTT。レースの形態として自転車独特のものであり自転車を詳しく知らない方、ちょっとどんな種目かわからないでしょう。
そこで今日はこの種目について解説しましょう。まず今年のトリノオリンピック、スピードスケートの種目に「チームパーシュート」(団体追い抜き)という種目を見ていればまさにそれです。(トラックで行えばこんな名前になります)それを自転車で公道やサーキットなどで行います。
では見てないという方へ。チーム単位のレースというとリレーのようなものをまずは連想すると思いますが違います。まず写真を見てください。9人がきれいに1列にまとまって走っています。自転車にとって空気抵抗を減らすことが重要なのはこのブログを見ていただいている方ならお分かりだと思います。また一般的なロードレースでも空気抵抗を分担するため先頭交代を行うことももうご存知だと思います。写真は今年のジロデイタリア第5ステージで3位になったディスカバリーチャンネルなのですが、チーム員全員の9人でスタートします。そして1列で走りながらチームの中で先頭交代をしていくのです。タイムレースなので各チーム同じコースを20秒〜1分くらい(レースよって違う)間隔でスタートしゴールは5番手の選手のタイムで競われます。つまり4人は千切れてもイイということです。間隔をあけてスタートするのは他のチームのスリップストリームを使えなくするため。マラソンのように同時にスタートでは自転車でのタイムレースはできません。
先に挙げた日本のレースでは主に4人チーム3番手ゴールタイムが一般的です。チームでまとまって走りタイムを競うのでチームをアピールするのには絶好です。
お分かりいただけましたか?