「結局走りたいだけ走りなさい」

さすがに近所に買い物に行くのがLSDになるのは昨日自転車に乗れるようになった小学生か三輪車に乗ってるおじいさんおばあさんくらいでしょう。
まあ一般に健康目的であれスポーツ車に乗っている方を対照とします。
これは目標によって決まります。つまりサイクリングイベントを目指す人と私のようなホビーレーサーとミラノサンレモの優勝を目指す選手ではLSDの距離が全く異なってきます。
では参考に私の場合を見ていきましょう。何回か書いたように私の出場するレースは100キロを越すことはまずありません(というか出ません)。長いレースで60キロちょっとといったところ。私のシーズン中の高強度練習は大体80キロくらいの距離をこなします(強度を上げている区間)。また何度ももがきつつ走るとこのくらいで力尽きるスタミナです。この練習に耐えうるには淡々と走れば120キロくらいは普通に走れるスタミナが必要でしょう。するとLSD的に走れば150キロくらいは走れます。
年に何度か200キロを超える練習をするのですが実際に120キロぐらいから弱りだし150を過ぎると足が止まってしまいます。
つまり私にとっては120〜150キロくらいがLSDとしての有効範囲となります。
では先ほどの例の場合サイクリングイベントで20キロ程度楽しく走るのに100キロガンガンに走れるスタミナはいりません。もちろん長い距離を走れたほうが断然楽しいですから100キロ普通に走ってもらったほうがイイのですが。反対にミラノサンレモで優勝を狙うクラシッカーたちはレースの距離が300キロ近くあるレースの最後に丘でアタック合戦をした後時速70キロでゴールスプリントをしなければなりませんから、はっきり言って一日中走ってても余裕持ってないとだめだと思います。(もちろんLSDといっても私たちより強度が高いので一日中走ったりはしませんが)

このように「自分の目標に合わせて練習の内容を決定し、その練習に必要十分なスタミナをつけられるようなLSDの距離設定を行うべきである」というのが私の考えです。

明日は強度について書きましょう。サイクリングとは違うんですよ〜。

LSDだけで1週間かけそうなので今週のテーマ変更しマース。(月曜日の内容が少し変ってますよ)