「上体の前傾」

明日と書いてたんですが週が変わってしまいました。区切りがいいので今週のお題にします。
いきなり私の結論から行きますと
「ストレスを大きく感じない範囲でできるだけ前傾すべき」
ポイントは・大きく感じない・と書いたところ。少しは感じてもいいわけです。
それではまず空気抵抗の話からしていきましょう。(もちろん身長やらポジションやらで個人差がかなりあると考えて下さい。)
レーススピードの時速40kmで考えると走行抵抗の約85%は空気抵抗でさらに空気抵抗のライダーの占める割合は80%ほどです。ちなみに残りの20%はバイクが占めていてさらに13%はホイールであると言う風洞実験のデータがあるそうです。
それでは前傾の度合いによる違いを解説いたしましょう。とある文献によればバーの上を持った状態とドロップの下を持った状態ではエネルギーでは50W、割合は20%近くの違いになるそうです。ここから計算するとドロップ下をもって40キロで走っていた人が同じエネルギーでバー上を持つと約6キロ遅くなってしまいます。
ちなみにこの状態からさらに腕を真ん中に寄せるDHバーを使用するとさらに3%の抵抗を減らすことができます。
他にも考慮すべき要素はたくさんあり今回のような単純な計算では参考程度にしかなりませんが、しかし「上体の前傾」によって空気抵抗に大きな違いが出てくることはお分かりいただけたと思います。