「後ろ乗り」

まずはうしろのりから。
その前足の筋肉を四分割して考えます。太もも前(大腿四頭筋)「A」太もも裏(ハムストリングス)「B」太もも付け根(名前は?)「C」おしり(名前?)「D」
それぞれどこを動かしているかと言うとA、Bはひざから下の前後の動き。C、Dは太ももの上下の動きです。また赤い矢印はクランク接線方向。つまり理想的な入力方向。緑はCを使った太ももの入力方向。黄色はAを使ったひざ下の入力方向です。
それではまいりましょう。
最近ロード界では後ろのりで乗ることがはやってる印象があります。
後ろ乗りの特徴は長い時間力を加えることができることと早い位置から出力できることです。後ろ乗りになるとより早くひざが伸びてきます。Aはシルベストサイクルの広告に連載されている「やっぱ速くなりたい」にあるとおりひざが伸びていたほうがほうがより大きな力を発揮できますから、ひざが速く伸びるとAのおいしい区間が長く取れます。明日の写真と比べてもらえばわかりますが赤の矢印は寝て黄色の矢印とより平行に近くなっています。ひざの角度はほとんど同じですがクランクは今日のほうが高い位置にあります。するとこの位置ではすぐにCを使った踏み込むペダリングよりAを使ったひざから下を蹴りだす形のペダリングの比率が大きくなります。
またAの筋肉が死点に入るのは接線の法線と太ももの軸が重なる場所4時半〜5時です。この時点ではCの死点はまだですからDは使えませんのでBを使った引き足をより多く導引していくことでより大きな力を加えることができます。
ペダリングのイメージはA、Bによるひざの前後を使いやすいポジションとなります。