「剛性」

いや〜またサボってしまいました。不定期なバイトやってるので毎日更新はなかなか苦しい。一日一項目なので毎日書かないと面白くないのに。でも1日書くのに平気で1〜2時間かかってるんですよ。(おもしろくて書き出すと止まらない)

それでは遅くなりましたが「剛性」行ってみましょう。
まず自転車を速く走らせたいのならこの「剛性」がもっと大事です。理想の自転車とはシマノの掲げている「ライダーのパワーを100%推進力に変換する」ことのできる自転車です。しかしこれはかないません。なぜなら全ての物質は力を加えればたわんでしまいます。では100%に近づけるにはどうすればいいのか。答えはできるだけ「剛性」の高いたわみにくい材料や形状にすればよいのです。(ちなみにちょっと難しい話をするとここで定義している剛性とは一般に横剛性といわれる{ヘッドとリヤエンドを結んだ線を軸とするBB部のねじれ応力に対する剛性}のこと)専門家っぽいでしょ!縦剛性は後に出てきます。ウィップとはこのねじれによるたわみのことです。

ではどのようなフレームが剛性が高いのでしょう?
まずは材料から
一般的に 7000番系のアルミ、カーボン(剛性重視)、(6/4チタン、ニオブ添加スチール)
逆に低いのは チタン、クロモリ、カーボン(衝撃吸収性重視)
その他は中間と思ってください。
カーボンは両方で出てきましたがそもそもカーボンの最大の利点は「どうにでも作れる」ことにあります。みんなやわらかいと思ってる人まだいるんじゃないかな〜。カッコの中は同一基本材料の中では。といういみです。
次に形状です。
チューブは一般に太いもののほうが剛性は高いです。新聞紙を丸めてください。太いのと細いのどちらがたわみにくいですか?(「折れる」ではない)それに「男?も太いほうが硬いでしょ!」失礼。他にはまっすぐ繋いである(ベンドがない)ほうがいいとかカーボンだとヘッドやBB周りがごついほうがいいなどです。ハイドロフォーミングや異形断面などはそれぞれ意図が違うのでわかりません。ショップやカタログを参考に。(これどうなのって。いちおう私に聞いてもいいですよ)

ここまで剛性が高いことによる利点ばかりかいてきましたがわるいところもあります。疲れやすい。足を痛めやすい。などがそれです。原因はズバリ、ニュートンの「作用反作用の法則」。つまりあまり感じませんが実はペダリングした力はある程度脚に帰ってきます。他に地面からの衝撃や振動も伝わってきます。これらがダメージとなり長い時間走ると蓄積して疲れや痛みとなって現れるのです。剛性が高いとこのダメージの割合も増えるのです。インプレ誌にある「踏み負ける」と言うのもこのことです。

それではこれらを踏まえた上で昨日の3人に登場してもらいましょう。
         私   A   B
1・剛性     1   4   2
2・衝撃減衰特性 4   1   3
3・重量     3   3   1
4・耐久性    2   2   4
優先順位はこのようになりました。
解説しましょう。
私はレーサーですからとにかく速く走れなければなりません。また年が若いですしレースの距離も短いのでダメージはあまり考慮しません。よって優先順位は「1」です。7000番のアルミかカーボンでチューブの太いものを選ぶべきです。

Aさんは年もそこそこ行ってますしまだ自転車歴が浅いのであまり剛性の高いフレームを選ぶと故障の原因になるかもしれません。またスピードは求めませんし長距離を楽に走ることが最優先なのでクロモリやチタン。細身のチューブもなかなかかっこよく映るでしょう。「4」

Bさんは軽さ優先と言えど剛性のないフレームでは速く登れません。またヒルクライムイベントでも自己記録を狙います。ですから優先順位は「2」です。軽さ優先の材料選択で剛性は形状でカバーできるでしょう。

いかがでしたか?明日は「振動減衰特性」について…