「万博優勝 シルベストトレイン発進」

最終周回。このあたりからは集団もスプリントに備え緊張感はあるものの誰も動かず。ただ西側の折り返し前にやはり位置取りで私と山崎さんが少し後ろに下げてしまいました。
しかし勝負はここからです。私は山崎さんに「後ろ付いてます」、少し振り返ってカーブ立ち上がりで一列になった集団の右から一気に上げていき、さらに途中で「鎌谷さん踏んで!」猛然と加速してもらって先頭で猪又さんと合流し、中央分離帯の手前あたりからシルベストトレイン発進!!!
ここからはジロ9勝したときのファッサボルトロ気分ですよ。まずコントロールライン手前まで鎌谷カンチェラーラ。そこで加速してきた選手に合わせて山崎オンガラートにかわり下りへ、ここで囲まれそうになるも集団前方で最終コーナーを抜けさせてもらい、猪又ヴェーロに下りでトップスピードまで上げてもらえば…
ここで井上ペタッキ発射!!!
このたった200メートルがとにかく長く感じましたね。一瞬早く踏み出した佐野選手に前に出られそこに並んでから粘られながらも視界の後ろに。でも後ろからどんどん詰められているような気配に怯えて気持ちが折れそうになるところ、自分を信じてくれたチームのためにも勝たなくては!最後に踏んでハンドルを投げて…

「やった〜〜〜」


あとは会場で目撃された方はお分かりのようにいろんな感情がわいてきて、冷静を売りにしてる私ですが思いっきり号泣してました。