「機材ルールのジレンマ」

機材のルールは少々小さい選手に不利なようにできていると思います。スキージャンプのスキー板のように体重や身長に対して寸法や重量などを規定すべきだと思います。
現在のように例え180センチの人が乗る自転車ですらがんばれば6.8キロにすることは可能です。しかし160センチの人も6.8キロのバイクに乗らなければなりません。重さという意味では機材は脂肪と同じですからパワーレシオを考えると160センチの人のほうが損ですよね。
もちろんこれにはわけがあって、このルールは6.8キロでプロが乗れるバイクなんて到底不可能と思われていた時代のルールでバイクのサイズが大きくなれば当然重量もかさみ体格相応になっていたころのルールなんです。まさか180と160が同じ重量のバイクに乗るようになるなんて考えもしなかったんですよきっと。

また例えば75度のシート角に60センチのサドル高にするとそこからBBの垂線までは15センチしかありません。例えば全長30センチのアリオネをピラーの中央にセットするとその先端はBBの垂線との差はありません。そこでセットバックさせようにも5センチも調整幅はないと思います。当然このような体格であればJフィットをつかってステムを短い物にしてもそんなにサドルを後ろに下げてしまっては重心が後ろに行ったとはいえ、ハンドルの遠い怖いバイクになりかねません。もちろんこちらに関しては例えヨーロッパでも小さい人はいるので補助するルールはあるのですが。

700Cのバイクはどう考えても大きいだろうという人でも、機材車に650Cは積まれていません。

もちろん自転車の寸法や重量について体格にあわせるというのが非現実的であることは十分わかってるんですけどちょっと愚痴ってみたかったんですよ。