「竹ひごを引っさげて」

通称「たけひご」スポークと呼ばれたのはカーボンとケブラーのコンポジットによるものでした。ニップルはなくリムとハブに接着され、ベアリング部以外はほぼ金属を用いないその構造は信じられない軽量性を生み出しました。
発表当時ランスがスポンサーでないのに使用してツールに優勝。負けじとウルリッヒも使い表彰台。05年だったかはTモバイルチームが自費で人数分購入しツールに持ち込みました。
リューはほぼ同じような構造で1000gきっちゃいましたね。もちろんライトウェイトもロープロファイル版(名前忘れました)でさらに軽量化しました。
これら以外にも非金属スポークを採用しているところはありますが剛性が低くトラクションが悪いとか、振動吸収をを売りにしているとかで速く走るためのホイールでない場合が多いです。
近年のカーボンリム化、超軽量化にマビックは少々遅れをとっていました。しかし満を持して究極のキネティック構造、カーボンリム、カーボンハブ、そしてカーボンスポークを用いたコスミックカーボンアルティメイトを発表しました。
このホイールを履いた今年のサウニエルデュバルの活躍はすばらしかったですね。
そしてもう一つ。ガリビエを登るツール山岳賞ソレールが前輪に履いていたのがR−SYS。
考えてみれば今までどうして上下の圧縮について考えなかったのでしょう。やはり「規格」というモノに縛られアイデアはあっても実現できなかったのでしょう。しかしそこは完組みの元祖マビック。全ての部品を一から設計して全くたわまないホイールを作ってしまいました。その詳しい原理は→ http://kiama.blog32.fc2.com/blog-category-14.html を見ていただくとして、まぁ凄いホイールだとおもいます。
ただこれにはまだいくつも改善点があると思いまして例えばスポークは極太マル断面であるとか、重量エアロ共にはアルティメイトに負けているとか…。剛性を生かしスプリントするには空気抵抗が大きそうだし、ヒルクライムで使うならもっと軽いのがほしいし…
とはいえマビックのニューモデルは新作ホイールではやはり注目度なバーワン