「ONIXvsONIX」

昨日テストも終わり今日久しぶりに箕面上りました。昨年はオフに中学生の女の子についていけないくらい落ち込んだんですが今シーズンのスタートは悪くないといった印象でした。
と言うわけで、研究所も再開したいと思います。
これまでの続きといや続きなんですが実は淀川試乗会のとき研究所らしく比較実験を行ったのです。何をしたかといいますと「カーボンはヘたるのか?」ということ。
結果から言うとへたってました。
金属フレームのほうは金属疲労やら時効硬化やら転位線やらで実はおいとくだけでもへたって行きます。原理は上記のようにややこしいので今回は割愛します。
ところでカーボンなんですが理論上はほぼへたらないはずだと考えていました。というのもちょっと難しい話をしますとカーボンは基本的には原子が六角形で構成された共有結合で成り立っています。これが圧倒的な強度の要因でもあるんですが、これがペダリング程度の繰り返し加重で組成変化するはずはない。だから強度も剛性も人間が生きてる時間はほとんど変化しないであろうと考えていたわけです。
しかしどうも新車を買った人のバイクに乗らせてもらうとものすごく走るような気がする。
そこで私の所有しているバイクはオルベアのONIXなんですがちょうどここでも紹介したオルカの横に同じサイズのONIXがおいてありました。私のは05モデルなので3年前のものになりレースも2シーズン走ってきました。機材の条件はホイールが私はシマノR500、試乗車がカンパヴェント。コンポが私はアルテ、試乗車がミラージュだったかな?こんな状態でへたり具合を試したわけです。
結果は明らかにへたり感がありました。推進力が違うと感じましたし、横方向への反発が違いました。
ホイールが違うことも影響しているでしょうが重量ではR500、剛性ではヴェント、といった感じなので性能差はほとんどないと考えてイイでしょう。
これらを踏まえへたりの原因を考察するとカーボン繊維のつなぎとして使っている樹脂の劣化が影響しているだろうと結論付けました。
それでも金属フレームのようにクラックが入るなどということはそうないと思いますしへたった上でも十分レースで使える剛性はあるので耐久性という面ではやはりカーボンを使ったフレームはメリットを持っていると思います。