「もっとも危険なのは「歩道と車道の境界」」

「提言」のとおりになるとどうなるのでしょうか。
まずは今以上に公然と歩道を通行する自転車が増えるでしょう。また考えたくはありませんがわれわれのような高速走行可能なスポーツバイクユーザーによる危険な歩道走行も増えるかもしれません。特に車道が危険として車道走行が禁止になるような区間では顕著となるかもしれません。
こうなると当然歩行車対自転車の事故が急増するであろうことは誰の目にも明らかです。
次に車道の状況はどうなるでしょう。もちろん危険指定された車道には車以外何もいない状況になるわけですからその区間では自転車と車の事故は基本的にはゼロになるはずです。しかしそうでない場所ではどうでしょう。つまり歩道車道どちらも走れる区間です。警察のデータの中から自転車と車の事故は交差点での飛び出しや歩道から車道へ変更したときなど、つまり「歩道と車道の境界」で起こっていることが多いことがわかります。車道禁止区間が増えることでドライバーの車道独占意識が高まることは容易に想像できます。これは車道禁止区間でないところでも言えることでドライバーはより左側への注意が散漫になり、さらに自転車による車道と歩道を両方を使うような走行が増えることで、自転車対車の事故も今より増加することが想像できます。
そうなると危険ということで車道禁止区間が増えますよね。するとまたそうでないとこの事故が増えますよね。すると・・・。最後はどこの車道も走れなくなってしまいますよね。
そしてそれがとんでもなく歩行者を危険にさらすことになるということくらい誰だってわかります。
もちろんわれわれロードバイク選手の居場所も無くなってしまいます。