「カーボンバイクの作り方 その2」

こうやってできたグラファイトの繊維ですがこのままではフレームの形にはなりません。カーボンを使うほとんどの製品。例えば釣竿からラケット、F1や飛行機、スペースシャトルにいたるまで、そのほとんどは「プリプレグ」とよばれるシート状のものを作るところから始まります。これは主に3種類あって普通の織物のように織られている「クロス」、繊維が全て同じ方向を向いている「ユニデレクション」、最後は言ってみれば紙のように決まった方向を持たない「無方向性シート(名前忘れた)」とあり、そしてほとんどは最初の2種類を使います。これらのようにシート状に成型した後レジンと呼ばれる熱硬化性の樹脂にひたひたにされます。自転車の場合はまずこのプリプレグを必要な形に裁断しいく重にも重ねて貼りあわせ所定の形にします。この時点ではまだふにゃふにゃです。それを目的とする形の金型に入れ、内側から風船のようなもので高い圧力をかけます。これで金型のとうりの形になりさらに余分なレジンを搾り出します。ここではできるだけ気泡が入らないように注意しなければなりません。さらに200℃くらいだったかな?の高温でレジンを焼き固めます。するとタイヤキのごとくカーボンフレームのパーツが現れるのです。