「力んではいけません」

回すペダリングと言うのは言い方を代えれば常に足のどこかに力が入っている状態です。しかしながらエネルギーや酸素の運搬、疲労物質(乳酸)の除去、つまり機械的ペダリングの効率とは別に人間の効率を考えなくてはなりません。人間の血液、特に静脈は心臓の力だけでは足りません。これは筋肉の収縮と拡張によって運ばれます。
なんとなく想像はつくでしょうか。つまり先に書いた足に力が入りっぱなし(回すペダリング)では筋肉は収縮しっぱなしであり、血液がながれるのにあまりよくない状態なわけです。
また足を円周上に動かすと言うのは本来自転車以外では行わない不自然な動きであり案外器用なことです。これを意識的に行うためには皆さんも知っている大腿四頭筋大臀筋、ハムストリング、腸腰筋だけでなく私も知らない小さな末端の筋肉までフル動員する必要があります。当然小さな筋肉はそれだけ疲労も早いです。集中力も要ります。
結果、どうも回すペダリングは長時間続けるには非効率なようです。