「マイヨジョーヌ」

ドーピング事件がこんな風になるとは思いませんでした。「マイヨジョーヌ」に会のプロットを作っていたときにウルリヒの情報が入ってきて追ってバッソマンセボと予想文の中心人物たちが次々といなくなり全て書き直しということになってしまいました。この文に挙げる選手もいついなくなってしまうかわからない状況です。
では「マイヨジョーヌ」いってみましょう。
ドーピング事件によってウルリヒとバッソがでられなくなり優勝候補の1位と2位がいなくなりました。そのことで今まで「上位は絡んでくるけど優勝は無理」と思われていた選手たちが次々に挙がりさらに混戦となりそうです。では恒例選手紹介です。
星5 アレハンドロ バルベルデ(?)
星4 ジョージ ヒンカピー、ダミアーノ クネゴ、アレクサンドル ヴィノクロフ(?)、アンドレアス クレーデン
星3 フロイド ランディス、リーヴァイ ライプハイマー、デニス メンショフ、カデル エヴァンス、ヤロスラフ ポポヴィッチ、ジルベルト シモーニ、カルロス サストレ…
あげたらきりがなくなってしまいました。それでけ力が拮抗しているのです。この中で(?)マークのつけている選手がいますがこれらの選手は出場を取り消される、または新しい情報でレース中に排除されるといった危険のある選手です。バルベルデケルメ(主犯格の一人が助監督をしていた現バレンシアの前身。チームごと出場を取り消されている)出身で、ヴィノクロフはチームの前監督が主犯格でありチームとして出場できるか微妙な状況。
こういった状況ですがとりあえず一つ抜けているのはバルベルデでしょう。バッソ ウルリヒに対抗できるのはバルベルデだけだといわれていました。なんと言っても去年バッソ、そしてランスアームストロングと渡り合った今回のメンバーでも屈指の山岳力があります。

その前に「マイヨジョーヌ」を取れる選手の脚質について解説しましょう。個人総合優勝というだけあった最も大事なことは総合力です。具体的には山岳とTTどちらにも強い必要があります。まず最も他の選手に対してタイム差をつけやすいのはTTです。それは他の選手の力を借りず単独で走るため個人の力がそのままタイムの差として出てきます。次に山岳それも特に頂上ゴールが設定されているステージです。のぼりは当然スピードが遅く(といってもありえない速さですが)なるので空気抵抗の割合が減少することで集団で走るメリットが減り単独で飛び出してタイム差をつけてゴールをすることが可能になってきます。そこで最も有効な戦略となってくるのがTTで大きな差をつけ山岳でスペシャリストに食らいついていくといった戦法になります。かつてランス、インデュライン、古くはジャック アンクティルなんかもこの戦法で勝っています。

つづく…