「マイヨブランアポアルージュ」

まずは選手紹介。
星5 ミカエル ラスムッセン
星4 アレハンドロ バルベルデ、ダミアーノ クネゴ、イヴァン バッソ、ジルベルト シモーニ
星3 ホセ ルハノ、フランシスコ マンセボ、クリストフ モロー、イバンミロ パッラ、イバン マヨ、オスカル ペレイロ
昨日に比べかなりたくさんの選手が上がっています。というのは実は総合狙いの選手がかなり入っている。また山岳賞というものの登坂力だけでなく長距離の逃げを得意としている選手にも有利となってくるからです。この中で明らかに山岳賞を狙っているであろう選手は ラスムッセン、ルハノ、モロー
総合狙いで山岳賞はおまけといった感じに考えているのは バッソ バルベルデ マンセボ クネゴ ただし総合で重要な山頂ゴールは山岳ポイントの配点が高いのでこれらの選手が獲得することも十分可能です。
次にピュアクライマー シモーニ ルハノ パッラ マヨ ラスムッセン しかしこれらでラスムッセン、ルハノ以外は山岳専門の選手ではあるのですが山岳賞というよりも山岳でのステージ優勝を狙っている風があります。
山岳での逃げを得意としている選手は ペレイロ モロー ラスムッセン
このようになるでしょう。
では次にどのような戦法が有効か考えます。やはりこの賞を語る上で忘れてはならないのが7度このジャージを着たリシゃール ヴィランクです。ドーピングスキャンダルから復帰したあとの山岳賞を取るために使った戦略を紹介します。
ヴィランクはまず「自分は山岳賞を狙うので総合に興味はない」と公言します。(これの効果はあとで)戦略としてまず前半の配点の低いステージではアシストにポイントを取らせます。04年小さな登りが得意でスプリントがあるベッティーニがこれを担っていました。すると他の選手がポイントを取るのを防げます。タイムトライアルでは少し手を抜き体を休ませると共に総合の順位を下げることで総合狙いの選手やチームのマークをはずすことができます。最初に「興味なし」と言っておくこともこれのためです。そして山岳ステージが始まったとたんに大逃げを決め一気にポイントをかせぐ。後はチームで他の選手を逃がさないようにして差を守りきるといった戦い方が最も有効だといえます。
この戦法が可能なのは ラスムッセン モロー ペレイロ 。さらに昨年のジロの山岳ステージで長く逃げたコロンビアの二人 ルハノとパッラあたりが直接山岳賞を争うのではないでしょうか。星4に挙げた選手は大きな逃げはしないでしょうが頂上ゴールを争います。頂上ゴールでは配点が2倍となるのでこれらの選手も上位に絡んで来るでしょう。

これらから見て最有力はやはり「ミカエル ラスムッセン」の2年連続マイヨアポアが硬いのではないでしょうか。

左からペレイロ、モロー、ラスムッセンシモーニ、パッラ