「舞州戦略技術編」

舞州の予選は10位上がりでした。ほとんどの選手は無難に通過しようと消極的でした。結果一人かなりの距離を逃げた選手がいましたが残る9枠を争う形でラスト一周を迎えました。実は位置取りに失敗し2コーナー通過時点では集団の真ん中くらいにいました。バックストレート自分の二つほど前で中切れが起こり、前回この展開で予選を落としているので必死で追いました。なんとかまえに追いついたのですがすぐ3コーナーで20番手くらいで先頭集団の最後尾付近、ポジションアップできません。コーナーからゴールの距離が短いのでスプリントだけでは10位は微妙です。というわけでコーナリングラインでのポジションアップ術です。
まずは図の説明です。3、4コーナーを書いてます。どんなコースかはなんとなくわかってください。4コーナー後は膨らんでいけるようなコースになっています。Aの黒いラインが一般的なライン。このラインだとほとんど踏んでいくことができます。Bの青いラインが私の使ったラインを少し大げさに書いてます。斜線部は砂利が浮いていました。
では解説いたしましょう。まずAのラインは基本に忠実にアウトインアウトです。また危険回避のためコーナリング中の砂利は避けています。するとスピードを緩めずに曲がれます。以前私が書いた戦略の回ではこのようなスピード変化が小さくできるラインが理想としていました。
ではBのラインはどうか。ポイントは点線で囲んだ部分です。3コーナーでAのラインより膨らんでいます。さらに鋭角に曲がっていますからここで踏んでいくのは無理です。しかしオーバースピードに注意しながら他の選手より手前で向きを変えています。すると4コーナーへの進入角度が浅くなり直線的に攻めることができます。つまり他の選手より先に腰を上げてスプリントに入ることができます。さらに鈍角に曲がっていくわけですから砂利を踏んでもリスクは小さくてすみます。
結果コーナー立ち上がりの時点で5=6人抜き、さらにより早くかけ始めたスプリントで5〜6人ほど抜き、見事8位で予選通過しました。
決勝も同じような感じで行ったんですが脚が足りず多分3〜4人に抜かれました。