「体の具体的変化」

では具体的にはどのようなことが起こっているのか。
月曜日にLSDとは練習のための練習だと書きました。練習のための準備として、体の中ではいったいどのような変化が起こっているのか考えましょう。
まずは循環器系からいきましょう。運動するにも高性能な循環器が必要ですがより効率的に筋肉等の修復作業を行うにも循環器系の能力がそれなりにある必要があります。
毛細血管がより筋肉組織の細部まで伸びていきます。心拍数も上がりやすくなります。(限界が早く来る意味でなく強度変化への対応力が上がる意味)すると酸素や二酸化炭素や糖などの運搬能力が上がりますから筋肉の出力が増えエネルギー消費量が上がっても対応できるようになります。また回復面でもたんぱく質アミノ酸をより筋肉の細部まで運搬できますから効率的な上、回復後の能力向上幅も大きくなります。
筋肉については、。筋肉というのは本来なかなかのポテンシャルをどんな人でも持っているのですが、あまり運動しないと無駄な体力を使わなくてもいいように能力を封印してしまうんです。筋肉は筋肥大を起こす前にこのポテンシャルパワーを開放することで対応しようとします。筋肉に刺激を与え循環器系の向上による回復力アップによって体はポテンシャルパワーを開放しても大丈夫だと判断します。
体についた脂肪も分解されやすくなります。脂肪にもいろいろあってほんとに怠けてる人についている脂肪はなかなか分解されません。言ってみれば売れの買って倉庫の奥に押し込まれた商品のようなものです。しかし運動をして脂肪の需要が増えると取り出しにくい倉庫からすぐに取り出せるショウウインドウに並べるようになるのです。つまり分解されやすい形に変化しすぐにエネルギーに変われるようになります。
練習の基本と呼ばれる要因がお分かりいただけたと思います。