「周りを見る」

落車の話に戻りましょう。一昨日は集団の真ん中あたりについて書きましたが、では集団の前と後ろはどうなっているでしょう。
まず前は積極的に先頭交代をしている人たちです。これらの人たちは先頭に出て少し牽いてから左右に離れて交代していきます。ということは中盤とは逆の動きをしていることになります。
ここでは集団の密集する内側は前へ流れていますし、左右前方へ逃げ道がありますから何かあっても回避できる確率は高くなります。前へ視界が開けるので障害物や路面変化コーナーの曲がり具合なども確認しやすいでしょう。
と、このようにメリットばかりなんですが先頭交代に参加できる余裕がないとこの位置にはいさせてもらえません。(たまにホビーレースだといさんで先頭でペースを上げてひとりでコーナーを直進してしまうかわいそうな人もいてますが)
つぎは集団の後方。ここには主に二通りの人がいて、余裕を持って楽をしている人と、千切れまいとがんばっている人。
集団の後ろはコーナー等がないときは安定して特に決まった流れとかはありません。ある程度自分の車間、間合いで走ることができます。ですから安全運転をしやすいといえばしやすい。しかしちょっとデメリットもあってホビーのレースやBR3クラスまた学連のレースで顕著なのですがレース経験、集団走行経験があまりない選手またはギリギリで食らいついているような選手は、もちろん安全の為この位置にいることはイイですし無理に前に行くことは危険なのですが、つまりそういう選手が多いところはベテランにとっては危ない場所に感じられます。

ここまで集団内の位置について書きましたが当然常に同じ位置にいられるわけではないですし、集団の動きも時々刻々と変化していきます。大事なことは周りをよく見てちゃんと流れに乗ることです。
と、こんなことはいつも意識しているんですがこける人はこける。それにはまだ深いわけがあったり…