「COLNAGO「CLX」」

何度か書きましたが私は硬いバイクが好きです。それは主にロードレースでも短めの距離でのレースしか参加していないということがあります。硬くて効率のいいほうが疲れないだろうと。ですからおのずと体に優しいとか長く乗っても疲れないとか、そういうのを売りにしているバイクについては個人的な評価は低かったんです。
今回紹介するバイクははっきり言って走行性能は普通です。と言うかコルナゴの中でくらべればたぶんショボイです。(でも全体では普通か)それでも本気でコンフォート性能を突き詰めるとここまでよくなるのかとそのほかのバイクとは違った驚きと言うか発見のあったバイクでした。周りにとにかく剛性バイクが多かったこともありますし、そんなバイクだと河川敷の荒いしかも砂利とかういてるようなところだと、それなりに微振動が伝わってきていたんです。でもまぁそんなもんかと思っていた。しかしこのバイクは違っていたんです。もちろんそこの路面が粗いんだということはなんとなくわかるんです。でも伝わる振動が全部丸い。アスファルトの細かい凸凹を滑らかになめてる感じといいましょうか、空気ぬけてるんじゃないかと思うくらい振動を消してくれます。また加速比ダメージを考えると(このブログの昨年2月の「正しい自転車の…」よりダメージとは踏力の反力)よく進むともいえるでしょう。
それでも走行性能では普通なんです。普通じゃだめジャンとか思っちゃだめですよ。このやさしさと普通の性能を両立してるバイクなんて他にあるのか、と思うほどなんですから。
私のレーサー視点からすると、参加することはすぐにはないでしょうが5時間を越えるようなエンデューロに出るなら「これ」また沖縄市民200で最後にゴールスプリントするにもイイかもしれない。と本気で思います。
実は台湾のジャイアントが作ってるらしいんですがそのことをネガディブに捉える必要は全くないと思いますよ。もともとジャイアントのカーボン技術は世界トップクラスですしもちろん設計はコルナゴが行ったわけですから性能品質共に悪いわけがない。メイドインイタリィにこだわる人にはだめかもしれませんが今やそんな考えは時代遅れでは?