「スラム ライバル インプレッション」

今回のインプレッションは短時間でそれほど強度も上げず確認走行のみといった感じです。シルベストサイクル梅田店の協力によります。私はシマノアルテグラ」ユーザーですのでその視点から見ているとお考えください。カンパニョーロについてはほとんど操作経験がないので詳しい比較はできません。

まずは誰もが気になる「ダブルタップシフト」でしょう。第一印象はかなりいい感じです。シフトレバーを小さく動かしてシフトアップ、大きく動かしてシフトダウンという機構は懸念される「間違える」ということはまずないだうろうという操作感。具体的にシフトアップはかなり小さなストロークではっきりしたクリック。対してシフトダウンはレバーでワイヤーを巻き取っているという感覚がありわりと小さなクリック感です。シマノのシフトダウンに比べ2〜3段の変化をつけるときにカチカチという感覚は小さいです。
デメリットと感じたのワイヤーを巻き取る側のストロークの大きさとディレイラーのスプリングの強さによるシフトの重さです。特にフロント変速時に顕著でアウターギヤに上げるときにかなりレバーを倒さなくてはなりません。リア側でも2クリック目からシフトダウンに入るわけですからストロークは大きくなってしまっています。シマノとはワイヤーの巻き取り比率が違うのでやむないことですが。逆にリアならシフトアップ、フロントのインナーギアへの変速のレスポンスや確実性などワイヤーを開放する向きへははアルテグラより勝っているかもしれません。
これはシフトアップ、ダウンどちらを重視するかで評価が変わるかもしれません。私はスプリンターとしてリアのシフトアップを重視したいので高評価です。
スラムシフト(シフトレバーごと下ハン握った状態でのシフト)もやってみました。これは結構使えるかもしれません。ゴール5キロくらい前からのアタック合戦&位置取り争いでは激しいスピード変化に対応するためになんどもシフトを繰り返します。こんな場面は有利に運べるんじゃないでしょうか。