3day熊野E1編

全日本シクロクロス10連覇 辻浦圭一
迎え撃つ通算3度の総合優勝6度のステージ優勝、熊野で最強を誇るクラブシルベスト

05年藤岡徹也(現ユーラシアフォンドリエスト)、07年松木健次、09年井上人志、三度の総合優勝を誇るクラブシルベストはプロトンで最強のチームである。今年も二度のステージ優勝経験者山崎敏正に、昨年の1st逃げ切り勝利を挙げた鎌谷哲也。国際レースであるUCI2.2ツールド熊野でツールドフランス級のスピードと対峙してきた景山昭宏が参戦。また2stからはかつて日本の頂点を極めた苗村徹が加勢する。もちろん09年覇者井上は健在だ。
 そんなシルベストの支配を崩しにかかるのは、シクロクロス界で敵なし全日本チャンプ辻浦圭一。シクロクロスで有名な辻浦の夏はMTB選手であり、こちらも全日本をとった経験がある。たまにロードレースに参加すればロードのプロ選手を食ってしまうほどの走りを披露する。昨週の2day木祖村でも総合上位の成績を残し、コンディションは悪くないだろう。
 チームスキップの阿部健也にとって熊野のコースは最も合っているのではないだろうか。昨年終盤戦。いわき優勝、修善寺2位の成績はクリテリウムと山岳、相反するコースでも結果を残せる真の実力者といって言い。熊野ではどのステージも狙っていける脚質の持ち主である。
 1stでシルベストが唯一勝てなかった年の勝者は、白浜クリテリウム優勝が記憶に新しいトラクターRC大永剛である。終盤の位置取りが混沌とし、ゴール前がテクニカルな熊野のようなコースで力を発揮する。
 そして忘れてはならないのが主催者のチームであるキナンCCDの湊正明だ。一昨年3stで逃げ、翌年トップチーム入りする若杉と榊原をスプリントで破り優勝。昨年も2年連続となる逃げ切りを決めたが惜しくも3位。2stのKOMの常連でありその登坂力と独走力、そして確実にゴールまで行く逃げを決める臭覚は脅威である。
 シルベストに次ぐチーム力を持つBEREZZAカミハギRCのエースは村田進だろう。JBCFレースでは目だった成績は残していないがスプリント、登り、逃げと全ていける選手だ。またこのチームはユーラシアの外勢や榊原を輩出しており、新たな若手がここで開花することは十分にあるだろう。

 クラブシルベストの一極支配は成立するのか?ライバルたちはそれを力で切り崩すことができるのか? 熊野の大自然とステージレースならであの駆け引きが、熱い戦いを演出する。


全日本シクロクロス10連覇 辻浦圭一
迎え撃つ通算3度の総合優勝6度のステージ優勝、熊野で最強を誇るクラブシルベスト

05年藤岡徹也(現ユーラシアフォンドリエスト)、07年松木健次、09年井上人志、三度の総合優勝を誇るクラブシルベストはプロトンで最強のチームである。今年も二度のステージ優勝経験者山崎敏正に、昨年の1st逃げ切り勝利を挙げた鎌谷哲也。国際レースであるUCI2.2ツールド熊野でツールドフランス級のスピードと対峙してきた景山昭宏が参戦。また2stからはかつて日本の頂点を極めた苗村徹が加勢する。もちろん09年覇者井上は健在だ。
 そんなシルベストの支配を崩しにかかるのは、シクロクロス界で敵なし全日本チャンプ辻浦圭一。シクロクロスで有名な辻浦の夏はMTB選手であり、こちらも全日本をとった経験がある。たまにロードレースに参加すればロードのプロ選手を食ってしまうほどの走りを披露する。昨週の2day木祖村でも総合上位の成績を残し、コンディションは悪くないだろう。
 チームスキップの阿部健也にとって熊野のコースは最も合っているのではないだろうか。昨年終盤戦。いわき優勝、修善寺2位の成績はクリテリウムと山岳、相反するコースでも結果を残せる真の実力者といって言い。熊野ではどのステージも狙っていける脚質の持ち主である。
 1stでシルベストが唯一勝てなかった年の勝者は、白浜クリテリウム優勝が記憶に新しいトラクターRC大永剛である。終盤の位置取りが混沌とし、ゴール前がテクニカルな熊野のようなコースで力を発揮する。
 そして忘れてはならないのが主催者のチームであるキナンCCDの湊正明だ。一昨年3stで逃げ、翌年トップチーム入りする若杉と榊原をスプリントで破り優勝。昨年も2年連続となる逃げ切りを決めたが惜しくも3位。2stのKOMの常連でありその登坂力と独走力、そして確実にゴールまで行く逃げを決める臭覚は脅威である。
 シルベストに次ぐチーム力を持つBEREZZAカミハギRCのエースは村田進だろう。JBCFレースでは目だった成績は残していないがスプリント、登り、逃げと全ていける選手だ。またこのチームはユーラシアの外勢や榊原を輩出しており、新たな若手がここで開花することは十分にあるだろう。

 クラブシルベストの一極支配は成立するのか?ライバルたちはそれを力で切り崩すことができるのか? 熊野の大自然とステージレースならであの駆け引きが、熱い戦いを演出する。

TTT上級編

すいません。エアロロードの話の途中ですが、いろいろあって内灘チームTTについて少し書きます。
内灘のチームTTで今年も私が入るAチームは優勝を狙うことになります。
そこで作戦考えましょう。まず私からTTTの走り方上級編です。

まず大前提としてコース変更により、よほどコンディションが変わらない限り、目標Ava45キロ(内灘のコースで)です。ということはメンバー4人の誰が引いても45〜46程度で走らなければなりません。スピードを落とすのは3番目の選手が着き位置でも千切れそうか(もっと早い段階で休むべき)、誰一人ペースが維持できないとき(目標を44.5にすべき)だけです。
次にレースの8割以上は4人で走らなければなりません。
「ペースが維持でき」、かつ後ろに下がるとき余裕(多少加速できるくらい)をもって付けて、声が出せるくらい(ほんとにやばいとき声はでない)の状態を「中盤以降までキープできる余裕」がもてる、「先頭交代割合」で走らなければなりません。ということはこの余裕がなくなれば(がんばれば引けても)つき位置になりますし、余裕がなくなりそうなら(まだ引けても)いさぎよく肘を出す。
実際にはこの先頭が肘を出す段階になる前に2番手が「交代」を指示し全員が余裕を持って終盤にペースアップできなければなりません。終盤はこの「余裕」を全員が使い切るように「交代割合」を調整します。
これらをうまくやるには全員が声を出し合わなければなりません。タイミングは各選手の横を走る「引き終えて下がるとき」です。
内容は一つ後ろの選手に対し「もっと長く引けるよ」「早く交代してくれ」、全体に「ペース上げるよ」「向かい風○○キロキープ!」「もっとイン突け」「横風!右斜め隊列」etc・・・
ペースメイクについてですが、チームメンバーによります。おおよそ実力のそろった4人チームなら、チーム最速の選手が「自分が4割引いても最後まで維持できる」くらいのイメージで作っています。風向きや路面コンディションが変わるときも目安にします。
次に先頭交代の技術ですが直線なら通常どおり右からで良いのですが、たとえ緩くてもコーナーが絡むときは必ずイン側から上がります。先頭はもちろんそのつもりでアウトへどくべきですが、気づかないときもあるので2番手は「交代、左!」等の声をかけてインから交代しなければなりません。先行チームに追いついたり、路面コンディションを考慮する場合も交代のときに左右どちらから抜くか示すべきです。いずれも上がる側が有利になるよう左右を判断します。
ちなみにエアロヘルメットをかぶってかつ高速で走っているので叫ばなければ聞こえませんよ。
とりあえず今思いつく限りの好タイムをポイントです。

コメントください。

つづき

ホイール由来の抵抗はドラフティング中も追い風でも、クラウチングフォームで下っても発生します。

これを制御してやることはエアロロードにおいて最も有効な方法だと思っています。
F1のフロントウィングの効果ご存知でしょうか?単純に空気抵抗を減らすためではありません。ダウンフォースの発生も二の次。ホイールにかき混ぜられる空気を減らすためです。
ホイール由来の気流制御。具体的な形状は次回

目指すはホイールの抵抗低減

実際にはタイムトライアルと違いロードレースは、ドラフティングがありますし、フォームの影響やボトルなど、前進による抵抗の、低減効果を希薄にしてしまう要素がいくつもあります。
対してホイールが発生源となる空気抵抗は例えローラーであっても発生します。固定ローラーの負荷装置をあてずトップギヤでそれなりにまわすと100キロを越えたりしますが、思いのほか抵抗を感じます。

つづく

脚の後ろは整流効果

脚より後ろは、脚が作った乱流を少しでも整えてやる必要があります。

方法はとにかく横面投影面積が増えるようにすること。ディープリムホイールと一体にみえるシートチューブや扁平のシートステー、扁平ピラーなど。

こちらは翼断面とか薄さではなく横の面積だと思っています。

実際にはそれほど効果は期待でないと思っています。
ある国内自転車メーカーの実験ではピラーの翼断面化程度では、抵抗の違いは認められなかったそうです。

前後の役割

前回、前進による抵抗を前後に分けました。

前と後ろでエアロ形状に求められる要素が違うからです。

具体的に脚より前では空気の渦を作らないこと。脚より後ろは脚がかき混ぜ作った空気の渦を整えることが求められます。

では実際の形状はどのようになるか?
まず前は同じ翼断面でも、前面投影面積と断面投影面積を減らすようにする。ダウンチューブはホイールと同等の薄さ、トップチューブホリゾンタルで細く、フォークはホイールにそうように絞れているほうが良いでしょう。

エアロロードの定義

エアロロードについて書くにあたってまずはエアロロードの定義を示しておかなくてはなりません。
まず第一にエアロなのですから空気抵抗の低減を目的とした形状でなくてはなりません。次にタイムトライアルバイクではなく通常のロードバイクのジオメトリーであることをエアロロードの定義としておきます。

さて「空気抵抗の低減を目的とした形状」の考え方は少々複雑です。一般的に「翼断面」とよばれる形状を多用したものを想像します。よってこのような形状を持ったバイクをエアロロードとして宣伝するのです。しかしそれらの全てが効果的に機能しているかというと疑問に思います。

一つ例を挙げます。翼断面を使いルールギリギリまで薄く作られたダウンチューブはエアロの象徴的な形です。しかしそのすぐ後方にはゴンブトのボトルが装置されているので進行方向の風に対しては、たいした効果はないと思っています。(別の効果もあるのであとで書きます)
では効果のある形状とそれほどでもない形状の話しをする前に、バイクに関連する空気抵抗を分類しておきます。まず前へ進むことに対する空気抵抗。次にホイールが回転することに対する空気抵抗の二つです。さらに前進による抵抗はバイクのもつ影響で脚の位置を境に前と後ろでわけて考えます。

時間なので今日はここまでですが、超軽量に比べいかに複雑で作りにくいかわかるでしょ